雑草を邪魔に扱わない桃作り。~果物作り~ 除草剤不使用の減農薬で土にも果樹にも優しい安全な草生栽培
2019年5月5日
除草剤を使用せずに樹木と草のバランスを考えて草生栽培を利用した土壌環境を良くする農業の実践を紹介します。
こんにちは!フルーツ童夢農園主の山田です。
当園内では10年程前から除草剤の使用を止めて雑草の草刈りのみで除草作業を行っています。
ですから今では果樹園の中は来園して頂いた子供達が走り回ったり、草を触っても安全な環境となっています。
ですが、雑草の草刈りだけの管理が一見良い事の様に思われますが樹木にとってマイナスになる部分もあります。
・草刈りが病害虫を増やす?
春先から6月位までは収穫後に果樹の為に撒いた元肥、堆肥がしっかり効いて雑草も元気いっぱいになります!
小まめに草刈りが出来ないので気づくと40cm程の草丈になることもしょっちゅうなんですよね。
そんな草の環境は正に虫達の楽園。
そこには微生物もいますが害虫はも勿論住み着いています。
ということは・・・
草を延ばして刈る→害虫が増える→殺虫剤の回数が増える
悪循環になってしまいます。
・草刈りが地力を低下させている?
最近は果樹農家にも機械化は進んでおりまして乗用草刈機を当園でも使用しています。
乗用草刈機が普及してから画期的に草管理がし易くなったのですが、反面草刈りが原因で樹木の成長に影響も出てしまいます。
除草剤を使わない代わりに草を小まめに短く刈る農家さんもいるんですが、
回数が多いほど雑草は根をしっかり張っていき地表がマット状態になってしまいます。
そうするとどうなる?
雨が降っても雑草の根がブロックするのである程度の雨が降らないと水分が地下まで下がらない。
・草生栽培で土が柔らかくなる
除草剤を使用せずに雑草の発生を抑える草生栽培は樹木と土壌環境を良くするためには欠かせない栽培です。